クリニックブログ

乳腺症と乳房痛

公開日:2023/06/07

乳腺症や乳房痛には、さまざまな原因が関与しています。

生理周期中には、ホルモンの変動があり一部の女性は、生理前や生理中に乳房の腫れや痛みを認めることがあります。

また乳腺組織の密度が高い場合や、線維性組織が増える場合に乳房痛が起こることがあります。

一部の薬物やホルモン療法で乳房痛を引き起こすこともあり特に、エストロゲンやプロゲステロンの濃度を変化させる薬物は、乳房痛の原因となる可能性があります。

ストレスや心理的な要因は、体のさまざまな部位に影響を与えることがあり、乳房も例外ではなく、乳房痛を引き起こす要因となることがあります。

また食事が乳腺症の発症や症状の悪化に関連している可能性があると言われており、特に高脂肪食やカフェイン摂取などが関与すると考えられています。

乳腺症と乳癌との関係では将来的に乳癌のリスクがわずかに高まる可能性があると言われているため、定期的な乳癌検診は必要になります。

乳腺症の診断には、触診、乳房エコー、乳房X線(マンモグラフィ)、乳房MRIなどの検査が行われます。

乳房痛は通常、良性の要素によって引き起こされることが多く、乳癌とは関係しないことがほとんどです。

しかし、腫瘤感や痛みが持続する場合は、乳癌などの疾患を否定するために検査する必要があります。

乳腺症や乳房痛について不安がある場合は、乳腺外科外来に相談することをおすすめします。

当院でも精査・指導をさせていただきますのでお気軽にご相談ください。


市販薬を使うだけでは痔は治りません

公開日:2023/05/17

今回は、市販薬だけでは痔が治らない理由と、痔の治療においてお話ししたいと思います。

多くの人が痔の治療に市販薬を使用していると思います。

しかし、来院される患者さんの多くは市販薬を使用しても治らないケースが多くみられます。

なぜなら、痔には排便の仕方や便秘の有無など、さまざまな要素が関与しているからです。

そのため、市販薬は痔の症状を一時的に和らげることができる場合もありますが、根本的な解決にはつながらないのです。

痔の原因の一つに便秘があります。

便秘は排便が困難になり、腹圧をかける事で直腸や肛門に負担をかけ痔を引き起こす要因となります。

そのため痔の治療にはトータル的なアプローチが必要なのです。

痔と同時に便秘も抱えている場合は痔の治療だけでなく便秘の治療も同時に行うことが必要になります。

便秘を改善するためには、食事の見直しや適切な水分摂取、適度な運動などが重要です。

また、排便の際の姿勢やトイレ環境も考慮する必要があります。

それでも改善しない場合は内服薬を使用します。

痔は症状に応じて医師による適切な薬物療法や外科的な処置が必要になります。

医師が患者さんの痔の状態や生活環境を評価し、必要な治療法を選択することが重要で、自己判断や市販薬のみに頼るのではなく、外来で適切な治療方法を見つけることが必要になります。

痔の治療においては、自己ケアも重要です。

食事に気を使い、食物繊維を豊富に摂取することや、適度な運動を心がけることが大切です。

また、トイレ環境の改善やストレス管理も忘れずに行いましょう。

痔の症状に悩んでいる場合は、迷わず専門医に相談し、適切な治療を受けるようにしましょう。

当院ではこのような治療・指導をさせていただきますのでお気軽にご相談ください。


脇汗で好きな洋服が着れない、仕事で脇汗のシミが気になる

公開日:2023/04/10

これから気温が高くなってくる季節です。

この季節になると、脇汗で好きな洋服が着れない、仕事で脇汗のシミが気になるなど、脇汗でお困りの患者さんの受診が増えてきます。

当院ではこのような患者さんが受診された時には、まず脇汗の生活や仕事上でのお困り具合を詳しくお聞きするようにしています。

併せて、脇汗の原因が内科的な病気のこともありますので、内科的な検査や甲状腺などの検査をして原因が何かを明らかにしていきます。

甲状腺の病気がある場合には多汗症を発症することがありますので注意が必要です。

それらの病気がないことが確認できたら、治療をすることになります。

まず最初は塗り薬を処方します。

しばらく塗り薬で症状の改善を確認し、改善した方はその治療を継続します。

改善が見られない方にはボトックス注射法をお勧めします。

この治療で劇的に脇汗が止まる方が多くおられます。

この注射の効果は半年くらいですので、暖かくなる4月〜5月頃に治療を始めると多くの方が脇汗に悩む時期を一度の治療で乗り越えることができます。

また、冬でもダウンなどを着ることで脇汗をかく方は、いつでも治療をすることが可能です。

脇汗でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。


花粉で鼻水、鼻づまり、目の痒みがひどくて眠れない

公開日:2023/04/06

今年の花粉の飛散量は例年よりも多く、鼻水が止まらない、鼻詰まりがひどい、目の痒みがひどくて夜眠れないという患者さんがよく受診されます。

通常は適切な投薬をすると改善することが多いのですが、鼻づまりがひどい方は重症型なので、抗アレルギー剤では改善しないことが多いようです。

このような方は鼻づまりを抑える薬や点鼻薬を使用されることをお勧めします。

花粉症になり、市販の薬を飲んでいる方がおられますが、重症の方はそれでは改善しないことが多いようです。

医療機関で処方された薬と比べ、成分の違いがあることもその原因の一つですが、その方の症状に薬がマッチしていないこともあるようです。

重症の花粉症の方は、医療機関を受診して個々の症状にマッチした薬を出していただくと良いでしょう。

その結果、症状が改善する方も少なからずおられるようです。

それでも改善しない場合には、薬局では売っていない軽いステロイドが入った薬を出すことがありますが、それで改善することもあります。

大体はこのような薬の処方で乗り越えられることが多いのですが、薬が増えてしまうと出費が増えてしまったり、眠気など生活や運転などへの影響が出てしまうこともあります。

また、薬は症状を抑える対症療法ですので、根本的な解決にはなりません。

重症の花粉症がなかなか改善しない方に院長がお勧めしている治療方法があります。

舌下免疫療法という治療方法です。

院長も重度の花粉症で3年ほど前からこの方法で治療をしていますが、明らかに症状が改善しています。

この治療は薬を一日一回3〜5年間服用するというものですが、うっかり服用し忘れても長期間でなければ問題ありません。

習慣化すると面倒さを感じることはなく、朝顔を洗うタイミングで服用するなど工夫をすると長期間の服用も問題ないことが多いようです。

この治療を始めた方の多くは、一年ごとに症状が改善していくようだと言われています。

治療を始めたばかりの方の中にも、今年の花粉飛散量は多く、周りの方々が苦しんでいる中でも前に比べてずいぶん楽になった気がします、という方もおられます。

院長自身の体験から、もっと多くの方がこの治療をされると良いのではないかと感じています。

保険診療ですので治療費の負担も軽く、通院は2ヶ月に一度くらいで大丈夫です。

この治療は花粉症の症状が出ている時期にはできません。

これからであれば、症状が終わった5月頃から治療を始めることができます。

重症の花粉症でお困りの方は一度お気軽に相談をしてみてください。

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