咳が止まらない
公開日:2025/04/21

風邪が治っても咳が止まらない患者さんも多く来院しています。
今年はCT検査で肺炎起こしている患者さんも多くいましたが、咳喘息の患者さんも多く来院していました。
咳喘息は、喘息の一形態で、慢性的な咳を主症状とする病気です。
1.原因
咳喘息の原因は、気道(気管や気管支)の過敏性にあります。
外部の刺激(アレルギー反応、冷たい空気、煙、粉塵、風邪など)によって気道が炎症を起こし、過敏になり、その結果として咳が発生します。
これが喘息と同じように気道の炎症や狭窄を引き起こしますが、咳喘息では典型的な喘鳴(ヒューヒュー音)や息苦しさが少なく、咳だけが目立ちます。
2.主な症状
咳喘息の最も特徴的な症状は「長引く咳」です。
特に夜間や朝方、または運動後に悪化することが多いです。
咳は通常、乾いた咳(痰があまり出ない咳)で、時には数週間から数ヶ月にわたり続くことがあります。
咳喘息は、風邪やアレルギー性鼻炎、または気温の変化などが引き金となることが多いです。
3.診断
咳喘息の診断は、他の病気(例えば、風邪、アレルギー性鼻炎、GERD(胃食道逆流症)など)と区別するために、詳細な問診や検査が行われます。
また、喘息の特徴である気道過敏性を確認するために、呼吸機能検査(スパイロメトリー)や、必要に応じてアレルギー検査が行われることもあります。
また肺炎等が無いかCT検査を施行する事もあります。
4.治療
咳喘息の治療には、喘息と同様に気道の炎症を抑えることが中心となります。
主に以下の治療法が用いられます:
- 吸入ステロイド薬:気道の炎症を抑えるために使われます。これにより、咳の頻度が減り、症状が改善します。
- 気管支拡張薬:喘息の症状に似た気道の狭窄を改善するために使用されます。
- 抗アレルギー薬:アレルギーが原因であれば、抗ヒスタミン薬やロイコトリエン受容体拮抗薬が有効なことがあります。
5.予防
咳喘息は、刺激物(アレルゲンやタバコの煙、冷たい空気など)を避けることが重要です。
また、風邪やインフルエンザを予防するために、手洗いや予防接種なども大切です。
まとめ
咳喘息は、咳が主な症状として現れる喘息の一形態です。
喘息による気道の炎症が原因で、特に冷たい空気やアレルギー反応がきっかけとなり、咳が長引くことがあります。
治療は主に炎症を抑える薬が使われ、症状が改善することが多いですが、早期に適切な診断と治療を受けることが大切です。
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