脂質異常症
脂質異常症とは、血液中に含まれる脂質が多すぎるもしくは不足している状態を指します。
最近は検査で、HDL(善玉コレステロール)、LDL(悪玉コレステロール値)、中性脂肪と、脂質について3種類の計測を行うことが多いですが、それらのうちどれかひとつだけでも当てはまると、脂質異常症になります。
HDL、LDL、中世脂肪の具体的な基準値は下記の通りです。
- HDL :40〜 86(mg/dl)
- LDL :60〜119(mg/dl)
- 中性脂肪 :35〜149(mg/dl)
- LH比(LDL÷HDL) :2.0以下
数値が高くても、気になる症状が出てるわけではないしいいんじゃないの?
たしかにすぐに病気になるわけではありませんが、将来的に大きな病気にかかる危険性が高まります。
リスク1. 血液中にコレステロールが溜まる
コレステロールが多いと、血液がドロドロになり血管に溜まりやすくなります。
リスク2. 動脈硬化になる
血管は、コレステロールが加わると弾力を失い硬くなります。
リスク3. 動脈硬化は脳や心臓の病気を引き起こす
動脈硬化で血管が詰まると脳梗塞・心筋梗塞・狭心症が起きやすくなります。
上記のように、脂質異常症の治療は、単にコレステロールの値を正常に下げることではなく、将来の心筋梗塞や脳卒中を防ぐことにあります。
脂質異常症の原因はいくつもありますが、実際はいくつかの要因が複数重なった結果として生じている場合が多いです。生活習慣を少し変えるだけでも大きく改善されることもありますので、下記の点を意識して、改善・予防を行いましょう。
- 野菜や果物を意識して多めに摂る
- 魚やナッツ類の食品を摂る
- 適度な運動 (1日30分のウォーキング)
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