肥満症治療(ウゴービ治療)
肥満症治療について
肥満症は、単に体重が過剰であるだけでなく、多くの健康問題に関連する深刻な疾患です。
肥満が原因で発生する健康障害には、高血圧、2型糖尿病、脂質異常症、心血管疾患、さらには特定のがんのリスクが含まれます。肥満が引き起こすこれらの合併症は、生活の質を低下させるだけでなく、早期死亡のリスクをも高める要因となっています。 そのため、肥満症の治療は単なる体重減少だけでなく、患者様の全体的な健康を改善するために非常に重要です。肥満治療を通じて、以下の健康上の利点が期待できます。
生活習慣病の予防・改善
体重を減少させることによって、高血圧や2型糖尿病の管理が容易になり、これらの疾患による合併症のリスクを低下させることが可能です。
心血管リスクの軽減
バランスの取れた治療法により、心血管疾患のリスクを低下させることができます。特にウゴービのような治療は、SELECT試験により、心血管イベントのリスクを有意に低下させることが示されています。
精神的健康の向上
体重を減少させることで、自信や自己肯定感が向上し、うつ病や不安症状の軽減に繋がることがあります。心身の健康が改善されることにより、より質の高い生活を送ることが出来ます。
生活の質の向上
体重管理に成功することで、身体的な負担が軽減され、日常生活においてもよりアクティブで健康的な行動が可能になります。 当院では、個々の患者様のニーズに合わせた肥満治療プランを提供し、持続可能な健康状態の改善をサポートしています。肥満症治療がもたらす多くの利点を考慮し、適切な治療を受けることが重要です。
ウゴービ治療
下記のような症状に該当する方は、ウゴービ皮下注射(当院では自費診療)をご検討ください。
- 食事・運動療法をしているが、なかなか目標体重に到達できない
- 肥満が原因で発症する健康障害を解消、改善、予防したい
- BMI35kg/m2以上で、高血圧、脂質異常症、2型糖尿病のいずれかを有する
- BMI27kg/m2以上で、2つ以上の肥満に関連する健康障害がある
当院では、肥満症の患者さんに対して、GLP-1受容体作動薬の注射薬であるセマグルチド製剤:「ウゴービ」を皮下注射する治療(自費診療)を開始しました。
原則として、当院では、BMI27kg/m2以上で2つ以上の肥満に関連する健康障害を認める患者さんか、BMI35kg/m2以上で高血圧、脂質異常症、2型糖尿病のいずれか有する患者さんに限ります。上記の対象者以外での美容や体重減少、ダイエットを目的とした処方は有効性、安全性が確立していませんので、処方は行いません。
ウゴービとは?
GLP-1は、食事を摂取すると小腸から分泌されるホルモンで、すい臓からインスリン(血糖値を下げるホルモン)を出すように働きかけます。
GLP-1受容体作動薬は、 このGLP-1を補う薬剤であり、血糖値を下げるだけでなく食欲を抑制する ことで体重減少する効果も期待できることから、2型糖尿病患者さんの治療薬として広く用いられています。 そのような中でGLP-1受容体作動薬の注射薬であるセマグルチド製剤: 「ウゴービ」が)が肥満症の治療薬として保険診療で処方が可能になりました。
しかし同薬を保険診療で処方できる施設や医師の要件には条件が設定されており、 具体的には、肥満症治療に関連する学会(日本糖尿病学会、 日本内分泌学会、 日本循環器学会)の専門医と栄養指導を 行うことができる管理栄養士が常勤している教育研修施設でないと使用できません。 教育研修施設であるクリニックは全国でも少なく、保険診療での処方は総合病院や大学病院で行うことになり、 開始するための条件は、 なかなか厳しいです。
この現状から、当院では「ウゴービ」を用いた肥満症治療を自由診療(自費診療)で、提供を行っています。
ウゴービの治療を受けるための条件
当院でウゴービの治療を行うためには、下記の条件を満たしていることが必要になります。
BMI※が35kg/m2 以上で、高血圧、脂質異常症または2型糖尿病のいずれか 1つ以上の診断がなされ、食事療法・運動療法を行っても十分な効果が得られない
※BMI (Body Mass Index)=体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}
BMIが27kg/m2以上で、2つ以上の肥満に関連する健康障害※を有する
※耐糖能障害、脂質異常症、高血圧、 高尿酸血症・痛風、冠動脈疾患、脳梗塞・一過性脳 虚血発作、非アルコール性脂肪性肝疾患、月経異常・女性不妊、閉塞性睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群、運動器疾患(変形性関節症:膝関節・股関節・手指関節・変形性脊椎症)、肥満関連腎臓病
ウゴービの効果
ウゴービの治療により、食欲を抑制し、エネルギー摂取量を変化させることにより、以下の治療効果が期待できます。
- 体重減少
- 内臓脂肪の減少
- 腹囲の減少
日本人・韓国人の肥満症患者さんを対象とした、 ウゴービ皮下注の第V相臨床試験(NN9536-4382) では、食事・運動療法に加えて、ウゴービ週1 回皮下注射を68週間することにより、 平均13%の体重減少効果が認められました。また同試験では、8割以上の患者さんに5%以上の体重減少効果が認められました。 - 心血管リスクの軽減
ウゴービ治療には、心血管リスクを軽減する重要な効果があることも示されています。特に、SELECT試験においては、ウゴービが心血管疾患の発症を減少させることが確認されています。この試験によって、ウゴービが心血管イベントのリスクを有意に低下させることが証明され、肥満症治療における心血管の安全性が高まっています。
さらに、ウゴービは心血管疾患の危険因子である高血圧や脂質異常症、2型糖尿病の改善にも繋がり、総合的な健康状態の向上を図ることができます。このような治療効果により、患者様の日常生活における心血管リスクを軽減し、健康寿命を延ばすためのサポートを行います。
ウゴービの具体的な使用方法
「ウゴービ」は、週に1回皮下注射する使い切りの注射剤になります。
自己注射ができるように開発されたペン型の注入器で、毎週決まった曜日に、食事の時間に関係なく、注射をします。 0.25mg、0.5mg、1.0mg、1.7mg、2.4mgまでの5段階があり、4週間の間隔で増量を検討していきます。
現時点での最大投与期間は68週問となっています。 処方された際はご帰宅後、速やかに冷蔵庫(2~8℃)に保管をしてください。
使用後のペンは、医療スタッフの指示に従って廃棄してください。注射を忘れた場合の対処としては、次の投与予定日まで2日 (48時間)以上ある場合は、気づいた時点で、直ちに1回分を投与し、その後はあらかじめ決めた曜日に投与します。 次の投与予定日まで2日(48時間)未満の場合は、忘れた分は投与せず、次の予定日に1回分を注射します。
ウゴービ投与のスケジュール
ウゴービの投与前には、高血庄、脂質異常症、2型糖尿病の診断が必要になりますので、投与前に採血、採尿をしていただく必要があります(自費診療)。
スケジュール例
1. 初回受診
診察、食事運動指導:生活習慣や他康状態を問診させていただき、 治療方針を検討します。
身長体重測定、血圧測定、 血液検査・尿検査:肥満症、高血圧、脂質異常症、2型糖尿病かどうかを診断します(費用が薬剤料金とは別途かかります)。
体組成計検査:筋肉量や体脂肪率など体成分の評価を行います。
2. ウゴービの適応があれば、週1回 0.25mgから開始
3. 2~4週間後に再診
体重測定、血庄測定、体組成計検査:ウゴービの効果を判定します。
3. 4週間の間隔で、 効果に合わせて0.5mg、1.0mg、 1.7mg、2.4mgに増量を検討していきます。
必要に応じて、血液検査、尿検査を行うことを検討します(費用が薬剤料金とは別途かかります)。
ウゴービの主な副作用
主な副作用は、 以下になります。
- 消化器症状:吐き気、下痢、便秘、消化不良、腹痛など
- 低血糖:脱力感、倦怠感、強い空腹感、冷や汗、動悸、ふるえ、頭痛、めまいなど
- 急性膵炎:順吐、激しい上腹部の痛み、背中の痛み、お腹のはりなど
- 胆のう炎、胆管炎:黄疸(白目が黄色くなる)、腹痛
- 副作用や何か気になる症状がありましたら、すぐにご相談ください。
料金
自由診療となりますので、費用のご負担は高くなります。
ウゴービの薬剤料金
| 2本 (2週問) | 4本 (4週間) | |
|---|---|---|
| 0.25mg | 8,800円(税込) | 17,600円(税込) |
| 0.5mg | 12,100円(税込) | 24,200円(税込) |
| 1.0mg | 17,600 円(税込) | 35,200 円(税込) |
| 1.7mg | 20,900 円(税込) | 41,800 円(税込) |
| 2.4mg | 26,400 円(税込) | 52,800 円(税込) |
※当クリニックは国内販売代理店経由(医薬品卸)で購入しております。
※重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
薬剤料金とは別に、診察、血液検査、尿検査、体組成検査にかかる費用として、5500 円(税込)がかかります。
なお当院では、BMI 27kg/m2 未満の方で、美容やダイエットのみを目的としたウゴービの処方は行いません。
また体重減少効果が期待できる他のGLP-1受容体作動薬やGIP/GLP-1受容体作動薬、SGLT2阻害薬の、自由診療による処方も行っておりませんので、予めご了承ください。
当院では個々の患者様の体質や生活習恨に合わせて、保険診療での肥満症の治療も検討いたします。 薬物療法に加え、食事療法や運動療法を組み合わせ、生活習慣から根本的な改善をサポートいたします。
お一人おひとりに適した治療プランをご提案いたしますので、気になる症状があればお気軽にご相談ください。
肥満症に対して、既存の治療法では治療効果がなく、苦しんでいる方は、気軽にご相談ください。
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